
上乗せの度に『センキュー!』とばかりにピッ!ピッ!と台に振りかざさ
れる指が視界の隅にちらついた。隣のお客さんはできるだけ見ないという
ルールを持つ私もさすがにこれは気になる!そして気が散る!
そのお隣さんは、ついにフリーズまでかまし、ここで今日一番のセンキュ
ー!そしてそのフリーズを写真に収めようとしたのか携帯のカメラを構え
だした。
どんな奴か見たい!その気持ちに負けた私は隣をチラっ。
そこには自撮りに設定されたスマホの画面と、キメ顔&ドヤ顔をした容姿
端麗な夜の男がいた。
流石は新宿歌舞伎町。そして流石のホスト。すべて納得。