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現代競馬における、万馬券の確率は?(文・TARO)

2018/12/26

記事カテゴリ:競馬王書籍
タグ: 競馬王 

万馬券が収支を決める! 現代の万馬券論
 
12月14日に発売された書籍『万馬券の教科書 ー新時代のサバイバル穴予想術ー』(TARO 著)のテーマはズバリ「万馬券」。3連複、3連単の導入により、万馬券が身近になったからこそ、万馬券を効率良く、効果的に手にすることが、収支を大きく左右します。『万馬券の教科書 ー新時代のサバイバル穴予想術ー』では、心構え、データ考察、買い方、騎手、血統など、“万馬券の獲り方"に焦点を絞って解説しています。
その中から、万馬券に関するデータを一部ご紹介。まずは、「万馬券が特別なものではない」ことを実感してください。
 
☆3回に1回、1番人気は沈む

いくら万馬券と叫んだところで、やはり人気馬ほどきちんと走るのが競馬だ。なんだかんだ能力には抗えないという側面がある。強いモノは強いのだ。
では、実際1番人気馬がどれくらいの確率で走るかをご存じだろうか? その答えをシンプルに答えるならば以下のようになる。

1番人気馬は3回に1回勝利し、2回に1回ほど2着までに走り、3回に2回くらいは3着以内に好走する。

これを多いと思うか少ないと思うかは人それぞれだろうが、穴馬を狙いたい立場からすると、案外、希望を持てる数字なのではないだろうか?
1番人気といえども勝つのは3分の1。そして連対するのも2回に1回程度ということは、馬連や馬単で1番人気が絡まない組み合わせがそれだけ多く発生するということである。
ちなみに単勝1倍台でも勝率は50%にギリギリ届かない程度が相場だ。つまり2回に1回は勝てないのだ。単勝1倍台というと新聞にグリグリと印が並んで、基本的には何があっても勝ってしまうようなイメージを持ってしまいがちだ。しかし、現実は意外と頼りない。
競馬における人気というのは、それだけ曖昧で気まぐれなモノである。そう考えると穴馬を思い切って狙いたくならないだろうか? 確実なものが本当に確実であるかを判断するのは難しい。それよりも、未知なるものの可能性を見出す方が楽しいし、気持ちも楽である。
 

 

☆穴馬は意外とよく走る

では、穴馬券のカギを握る中穴クラスの馬が、どれくらいの確率で好走するかご存じだろうか。

例えば1?5番人気の次点、6番人気馬を見てみたい。ちなみに、6番人気馬をイメージするために2018年のGⅠで見ると、ダービーの6番人気はステルヴィオ、桜花賞はプリモシーン、皐月賞はタイムフライヤー、天皇賞(春)はアルバートといった面々だ。普通に考えると少し足りなそうだが、何か条件がハマったり恵まれたりすれば期待できるかも…というある意味狙いやすいゾーンとも言えそうだ。
さて、その6番人気馬であるが、勝率は約5?6%。正直なところ、あまり高くはない。直近のGⅠで見るとNHKマイルCのケイアイノーテックが該当するが、おおよその感覚として20レースに1度くらいということになる。これをピンポイントで狙い撃つのはなかなか難しく勇気が必要だろう。

では、馬券に絡む確率、つまり3着内に来る可能性はどれくらいあるか?
答えは、20%強。つまり、5回に1回以上は馬券に絡んでくることになる。前章にて大阪スポーツ杯の例を挙げたが、その際に本命にしたカネトシビバーチェがちょうど6番人気馬だったが、同馬が好走したのは、ザックリ言えば5分の1の確率の賭け事に勝ったということである。こうして数字を明らかにしてしまうと、凄いような凄くないような…と思われるだろうが、その程度の確率を上手く引くことができると、万馬券に近づいていく。簡単とは言わないが、穴馬は我々が思うよりもよく走ってくれるものだと思えれば、自信を持って狙えるはずである。
 

 

☆10番人気以下の激走確率

では、“大穴馬”はどれくらい走るのだろうか? 仮に大穴馬=10番人気以下とすると、このクラスは新聞でもほぼ無印か△がいくつか散らばる程度である。実際の好走率も4?5%程度、つまり20頭走って1頭程度馬券に絡んでくることになる。なかなか高いハードルだ。2ケタ人気馬の中で最上位の10番人気馬に限ると、だいたい8%前後である。

2018年のGⅠを振り返ると、菊花賞のユーキャンスマイル、スプリンターズSのラブカンプー、ラインスピリット、宝塚記念のワーザー、ノーブルマーズ、日本ダービーのコズミックフォースなどはすべて2ケタ人気馬である。人気がないのには相応の理由があるのは当然で、私自身もきちんと狙えたのは宝塚記念で本命を打ったワーザーのみなので偉そうなことは言えないが、終わってみれば印のついていない馬が頻繁に激走するのが競馬という競技なのだ。

基本的に2ケタ人気になるような穴馬の激走要因は、大まかに以下の2つに分類される。

①実は強かったのに気づかれていない 
②強くないけど条件に恵まれた 

外国馬であるワーザーは①に近いだろうし、菊花賞のユーキャンスマイルなどは騎手も含めた条件に恵まれた②の面が大きかったか。いずれにしても、2ケタ人気馬でも意外なほど出番があるのが現代競馬である。
 

 

☆万馬券はもはや“はぐれメタル”ではない

では、高配当はどれくらいの確率で発生するのだろうか。かつて万馬券というと、それ自体がかなりレアで、獲ったといえば周囲に自慢できるくらいであった。だが、3連複3連単が登場して以降、良くも悪くも万馬券という言葉は死語になりつつある。こんなことを言うと「死語をタイトルにするのか」と指摘されそうだが、時代の節目に改めて足元を見つめようというのも本書の意図であるから、それはそれで良いのだ。

余談はさておき、かつて主流だった馬連の万馬券の確率を見ると大まかに言って8回に1回程度である。つまり1日12レースあるとして、その中で1回ないし2回出現するくらいの確率だ。20世紀までは馬連が最大の高配当メーカーであったから、当時の万馬券はまさに“希少種”である。
したがって、本書を20世紀に出版していたとしたら、相当綿密なレース選びや予想精度、あるいは連敗に耐える胆力が必要になっただろう。なぜなら、万馬券を当てる以前に、出現自体が珍しかったからだ。万馬券を当てる上でもっとも基本的なことは、“万馬券が出現するレースを買うこと”である。魚のいない池で釣竿を吊るすほど愚かなことはない。いわば、万馬券の教科書という本は、20世紀の競馬では成り立たなかったのだ。

では、3連複や3連単になるとどうなるか?
3連複の万馬券の確率は約34%。つまり3レースに1度以上は発生している。これが3連単となると、なんと約75%である。いわば、かつてははぐれメタルのようなレアな存在だった万馬券も、今やそこら辺にうようよいるスライムくらいの感覚になったのである。
 

 

【今回のPOINT】
万馬券が当たり前の時代になりました。買い方の工夫、騎手や血統との向き合い方で万馬券は簡単に手にすることができるのです。そのノウハウに興味のある方は、『万馬券の教科書 ー新時代のサバイバル穴予想術ー』をご覧ください。
 

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