調べ屋ミナトのスロ研生活

主にパチスロ実戦術で活動する、検証系ライターのミナトが綴るパチスロブログ。新台情報、検証実戦、得するネタをお届けするぞ!!

パチスロで推し活!! 勝つことを目的としないマシンとは?

2023/09/20

記事カテゴリ:ライターコラム

▲ 2023年9月16日、大阪市中央区 アメリカ村
「FANJ twice」にてタツミコーポレーションはプライベートブランド機『推しスロ アイドルVer.』の発表会を開催した。
・写真左…株式会社タツミコーポレーション代表取締役社長:李煥辰
・写真右…神戸発アイドルグループ:グットクルー

 

まいど、ミナトでございます。

今回は新機種発表会のレポートをお届けします。最初に申し上げておきますが、今回登場するマシンはただのパチスロ機ではございません!! これまで数多くの発表会に参加してきましたが、案内メールの概要を何度読み返しても全く想像が付きませんでした。

 

ということでいざ現場に行くと……ゲーム性(演出)・スペック・プロジェクト、説明の全てが予想の斜め上から降ってきます。「勝つ」ためではなく「推す」ために打つパチスロとは、一体どんなものなのでしょうか? それでは、取材内容をもとに解説していきます。

 

アイドル達と共に成長する演出!?

 

新開発『NEW AGEシステム』

 

筐体上部に搭載されている液晶画面(のようなもの)にて、推しのアイドルの映像や音楽を楽しみながら遊技することができます。また、遊技中には出演するアイドルのキャラカードを獲得でき、自身のスマホにコレクションが可能。

 

「〜のようなもの」と表記した理由ですが、これは通常マシンの液晶画面とは異なり外付けのタブレット端末となっています。そのため新曲が発表されるとその楽曲が更新されたり、新たなアイドルグループが参入してくることも。これが新開発システムの概要でございます。

 

▲全7ヶ国語に対応しており、外国人観光客も遊技しやすい設計。またBluetoothの接続でイヤホン・ヘッドホンの使用も可能となっているため楽曲をしっかり堪能することができる。

 

 見たことない謎のスペック表

 

設定は外見(台枠ランプ)から判別可能

 

タイプ:AT
ベース:52.1G/50枚
天井G数:150G
 

最高設定の出玉率が100%という謎スペックです。設定毎のボーナス確率は設けられておらず、150Gの天井でのみ擬似ボーナスが当選。これまでのパチスロのように長時間打ち続けることを前提に作られておらず、遊技開始からAT終了で一区切り(約20分程度で完結)。隙間時間に手軽に推し活や休憩ができるようなイメージが狙いのようです。

 

設定②(等倍モード)は約3千円投資して約3千円が返ってくるのが特徴。その他の設定も若干ボーナスの種類が変化しますが出玉率を見ての通り、打ち手と店側が引き分ける数値です。また最も出玉率が低い『設定①(チャリティモード)』は、一回の当選でほぼ確実に約30枚負ける仕様となっていますが、この収益はアイドル活動や盲導犬協会への寄付に使用されるとのこと。

 

理屈では勝つことも負けることもない……どうやって運営するん?

 

その答えは推しスロの設置場所とコンセプトにありました。現状本機は同社が運営する専門店にて稼働する予定となっております。遊技フロアにカフェを併設した建物を想定しており、景品交換カウンターには推しスロに出演するアイドルのグッズを多数用意。出玉でこれらのグッズに交換してもらえると有り難いなぁ……というのが社長と出演アイドル達の願いとのこと。

 

楽曲や映像を楽しみながらパチスロで遊び、ガチャで推しのカードもGET、さらに基本設定なら理論上負けないわけですから、これぞ誰も損しないスーパーwin-winシステムですな。

 

とは言え、今回のプロジェクトのコンセプトは経済の活性化、若者が夢を追えるような社会を作るという、社会貢献活動がコンセプトになっており、パチスロ自体の収益に重きを置いていないようです。

 

▲店舗イメージ:台間は簡易の仕切りを施したパーソナル空間。併設のカフェはホールとはフロアが別のため18未満でも入場が可能

 

『推しスロ アイドルVer.』は10月導入予定

 

「勝つためでなく、推すために打つパチスロ」の答えは、社会とユーザーに還元するという今後のパチスロ業界を盛り上げる新たな施策でした。今回はアイドルの推し活がテーマとなっていますが、この仕組みは他のジャンルにも展開できそうです。パチスロで試しに遊んでみたいという新規ユーザーの獲得にも効果がありそうですし、今後の動向に注目です。

 

そして当プロジェクトの中心、神戸発のアイドルグループ『グットクルー』私ミナトも同じ神戸出身なので応援していこうと思います。

それではまた!!