魔窟チェロ家の宝物殿

人生のボタンを4回ほどかけ違えた結果、パチとスロの実機をうっかり550台ほど所有しているライター、貴方野チェロス。異様にモノが多すぎる彼の自宅を訪れた人々は皆、そこを『魔窟』だの『住居型ヴィレッジヴァンガード』だのと呼びたがる…。このブログでは、そんなチェロ家のその辺に転がっている奇妙なモノたちを、パチやスロの実機はもちろんのこと、本、CD、DVD、ゲームなど、ジャンルにこだわらず気の向くままに公開していくぞ! チェロ家へ遊びに来たような気持ちで、そっと覗いていただきたい♡ え、なにアンタ、手ぶらで来たのッ…!?(『歓迎』の旗を振りながら)

世界一くわしい地獄の本(ただし子供むけ)

2019/08/31

記事カテゴリ:ブログ

 

 

 

ものすごく手間がかかるので

イヤでしょうがないのだが(ただしギャラ次第)、

今日は久々にチェロス宅に転がる

宝物(ほうもつ)をご覧にいれようか。

 

 

 

 

今回ご紹介するのは、

チェロス宅のあらゆるモノの中でも

トップクラスのバラエティ性を誇る

本。それも、児童書。

 

そこから引っ張り出したのは、

 

 

 

 

 

 

 

地獄大図鑑

 (1975年:ジャガーバックス(復刻版))

 

 

 

ありとあらゆる角度から

『地獄』を絞りに絞り尽くしたところ、

うっかり世界一くわしい地獄本になってしまった

立風書房のジャガーバックスシリーズの一冊である。

 

子供向けの本とはいえ読んだが最後、

子供読者の9割は重度のトラウマを負うこと必至!

ただし、そのトラウマこそが

「ちゃんと生きよう……」

「まじめにしなきゃ……」

「宿題やろう……………」

と思わせるわけでね。

「許すまじー!!」と騒いでいるのは

たいてい親のみなのである。

だから、トラウマ上等!!

人はトラウマなしで大人になると、

こわいよー!?

モラルやおもいやり、

知らぬ人になるよー!?

悪いことでも得することなら、

バンバンやっちゃう人になるよー!?

あのパチ&スロライターみたいになるよー!?

 

そっちのがどんだけ現世を地獄にするかって

話なんだけどな。いや、これホント…。

 

 

 

でもって、こちらの本。

表紙をピラリとめくると

まず豪華ふろく

 

 

 

 

 

 

豪華地獄ポスターが!!

 

3ページ分にわたる容量で

人を苦しめる地獄の鬼たちの名場面が抜粋され、

オールカラーで眼球に飛び込んでくる。

もちろん、読者の子供たちに選択の余地はない。

情け容赦なく、ハイ、ズバーーン。

ただ、捉えようによってはここで

静かに本書を閉じる権利は与えているわけだ。

やさしいね、地獄大図鑑。

 

しかし、ここで「ナニクソ!」と

頑張ってしまうえらい子は、

この先、さらなる地獄のすべてを

思い知らされるのである。

 

 

 

まずは、日本八大地獄の解説から。

 

地獄の最も浅いところにある

ヌルさナンバーワンの『等活地獄』から、

解説文はこのテンションである。↓

 

 

 

 

 

 

ボキャブラリーを総動員した残酷描写!

さらに、涼しい風が吹いてくると

どんだけボロボロになっていても元の姿に逆戻り。

また、イチから責め苦を味わうことに……。

なんなの、涼しい風って!!

 

 

 

 

 

さらに、『大叫喚地獄』の解説では

 

 

 

 

 

 

おとなに地獄についての知識を

じまんすることを推奨……!!

我が子がある日突然

こんなモードに入ってしまったら、

文部省へ問い合わせる親の気持ちも

ちょっとわからんでもない……かも?

 

 

 

 

 

そして、豊富にも程がある

地獄挿し絵たちも

とにかく味があるというか、

中にはスマホの壁紙にしたくなるような

香ばしいものが多くて、

 

 

 

 

 

 

煮え煮えのうんこにまみれて、

硬いくちばしを持つ謎の虫に皮膚を

ついばみ続けられる、

地獄の中でも地味にイヤなゾーン。

それが『屎泥所(しでいしょ)』

誰が決めたか知らないが、

きたないうえに苦しみも長いそうである…。

 

 

 

 

 

 

木の上にいる女の所まで

ホイホイ登ろうとすると、

木の葉の刀が全身を切り裂くという、

トレーディングカード化して

全国の不倫父さんに携帯させたい

すばらしき挿し絵。

ちなみにエッチなオレは、

ココでたぶんほぼハマる……。

 

 

 

 

 

 

ページの隅っちょの

ちょっとした挿し絵も、

『罪人をいじめ疲れて休憩中の鬼』という

なんかほんのりヤな作風……。

ページのほんの余りスペースさえ、

子供を精神的に追い込むことに余念がない。

 

 

 

 

と、まぁ、マジな話、

こんな地獄のような児童書なのだが、

この後も『世界の地獄』やら『臨死体験』やら

『宗教の地獄』やら『大ゆかい地獄まんが』やら、

「永遠なの?」と思うほど続くので、

この先はまた次回……!!

 

 

 

 

カモン、イエスタデイ……!!

(↑前回、まじめなこと語りすぎて忘れた)