2024/04/15
まいど、ミナトでございます。
今回は「回収率」をテーマに書いてみようと思います。
現在、日本のみならず世界で注目を集めているニュース、メジャーリーガー大谷翔平選手の元通訳、水原一平容疑者の窃盗と違法賭博問題。捜査当局より続々と情報が出てきておりますが、先日気になる内容が報道されました。
違法賭博の収支結果でございます。
報道によると
払い戻し…約218億円
負け額…約280億円
収支…約マイナス62億円
この報道を受け、メディアやSNSにて回収率が約78%であるということが話題となり、「水原上手いなぁ」「十分戦えている」「ほぼ勝ちみたいなもの」……などと言うコメントが挙がりました。
そんな報道があった矢先、ギャンブルとは縁遠い友人から「なんでほぼ勝ちなの? そもそも回収率ってどういう仕組み?」という質問を受けました。
たしかに、私なんかは挨拶レベルでこの言葉を使っていますが、そりゃ人によってはこのコメントが理解できなくて当然か……。
ということで、普段パチスロの収支ばかり気にしている私にとってもこの回収率結果は非興味深い分野、少し掘り下げて研究してみました。
ギャンブルにおいての回収率とは、投資額(使った金額)と払い戻し(戻ってきた金額)の割合を示す数値となります。商売であれば、売り上げから原価(仕入れ値)を引いた利益率、パチスロなら機械割やPAYOUTが同じような意味です。
例①) 投資10万円で7万円払い戻された場合
7(万円)÷10(万円)=0.7
回収率…70 %
例②) 投資10万円で15万円払い戻された場合
15(万円)÷10(万円)=1.5
回収率…150%
ちなみに、日本の公営ギャンブルとパチンコの平均回収率は以下のようになっています。
競馬 | 約75% |
競艇 | 約75% |
競輪 | 約75% |
オートレース | 約70% |
宝くじ | 約46% |
パチンコ・パチスロ | 約90%前後 |
レースを選ばずに全通りを買い続ける、宝くじを買い続けるとおおよそこの回収率に落ち着くと言われています。では、なぜ一定の負債が発生するのか?
これは元締めが運営費(手数料)として無条件に差し引く金額「控除率」というものが存在するためです。この控除率が高いほど当たりを体感しにくく、負けやすいという認識で大丈夫です。
パチンコ・パチスロでは控除率とは呼びませんが、約5〜10%がホールの利益となるような設定配分が基本です。
これらの点から、上記の数字と比較すると約78%の回収率は日本の公営ギャンブルの平均回収率の近似値、もしくはそれ以上であるため、皮肉ながらも水原氏の収支結果を賞賛するようなコメントが挙がったわけですね。
そんな中、私が気になったのは「元締め」の上手さでした。
どのようなシステムで運営されていたか不明ですが、当初は違法賭博なんだからえげつない控除率で運営されていたのだろうと思っていましたが、この数字をみるとどうもそうではなさそう。(試行回数は約1万9000件でサンプルも十分)
この回収率を見る限り、適度に当たりを楽しみながら勝てそうで勝てない絶妙なラインで運営されていたのではないかと予想できます。もちろん、違法な賭博を斡旋することはいけませんが、非常に上手いやり方でギャンブルとして完璧な払い戻し率と言えます。これは意外でした。
最後に、少々オカルト気味な話ではありますが、皆様はユダヤの法則(宇宙の法則)というのを聞いたことがありますでしょうか?
世の中の多くの事象は「78:22」で構成されているという法則です。
空気中の酸素の割合、地球の海の割合なども凡そこの割合。また商売でも適用されることが多く、利益率もこれをベースにしている大企業があるとかないとか……。地球全体に適用されているこの割合を、人々は知らず知らずに心地良いと感じるそうです。
日本の公営ギャンブルの払い戻し率がこの法則を基に設定されているかどうかは不明ですが、レース系の平均回収率はこの数値の近似値です。
さて、今回の水原氏の違法賭博問題の回収率はいくつだったでしょう?
そう、奇しくも78%
ユダヤの法則ど真ん中、心地よい比率になってしまっていたのです。
これが犯罪から抜け出せなくなった要因かどうか……信じるか信じないかは……。
ということで以上、今回はいつものパチスロ話と少々毛色の違う話題を書いてみました。
この事件によって、ギャンブルの怖さや依存症について取りあげられる機会が増えています。私自身がギャンブルやパチンコ・パチスロをやる側の人間なので、強く否定することも推奨することもできません。このテーマについては引き続き取材、調査を進めていますので、またネタが集まり次第お話させてもらおうかと思っています。
間違いなく言えることは……ギャンブルはほどほどに!!
これもユダヤの法則に基づいて、腹7.8分目くらいで付き合っていけばいいのではないでしょうか。
もちろん、違法賭博は絶対ダメです!!
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