調べ屋ミナトのスロ研生活

主にパチスロ実戦術で活動する、検証系ライターのミナトが綴るパチスロブログ。新台情報、検証実戦、得するネタをお届けするぞ!!

来たる6号機時代を研究~世紀末編~

2021/11/15

記事カテゴリ:ライターコラム

 

まいど、ミナトです。

 


今パチスロ業界は繁忙期を迎えております。そうです……6号機時代の本格襲来です!!

 

2022年1月末で、既存の旧規則機(5号機)は全て撤去されます。そんな来たるべき6号機時代に向け、ビッグタイトルのリリース情報が続々と舞い込み、メーカーもホールもメディアもその対応に追われています。

 

 

まぁ、これは嬉しい悲鳴ではあるのですが……実は手放しでこの世紀末を乗り切ることができない、厳しい状況であることもまた事実であります。今回は新時代への移行、業界の世紀末についてお話させてもらおうと思います。

 

 

Sec.1【5号機の設置期限】


まず、最近多方面から質問を受ける「あの機種いつまで打てるの?」問題から。比較的まだホールに設置がある機種を基準に、抜粋してリストを作成したのでご覧ください。
 

※地域や機種により検定・認定日が微妙に異なるため、表記とズレが生じる場合があります

 

 

当初は今年の11月末までに5号機の完全撤去が予定されていましたが、昨今のコロナ禍の影響により「いや、この状況で11月キツくねぇか?」という感じになり、期限が延長されることになりました。2020年内に検定・認定切れ予定機種は約5ヶ月の延長、2021年以降に検定・認定切れ予定機種は2ヶ月の延長。

 

みなし機問題、6号機への移行期間、コロナ禍……特殊事項が重なり、設置期限は二転三転してきました。この再延長措置も今年の5月に決定したものとなります。

 

 

Sec.2【世紀末の展望】
 

ここからは移行期間に知っておきたい事柄やホール事情をテーマにお話していきます。

 

■別れを惜しむ機種は早めに打っておこう
 

※地域や機種により検定・認定日が微妙に異なるため、表記とズレが生じる場合があります

 

 

こちらは設置台数が非常に少ないマニアックな機種リストです。あれ、こう見ると意外とあの機種も最後まで打てるやん!! と思われるかもしれませんが……必ずしも最終日にお目当ての台に辿り着けるとは限りません

 


現在のホールには新規則機の設置比率目標というのが設けられており、11月末時点で90%、12月末時点で95%、来年1月末で100%という割合で、新規則機(6号機)を設置する必要があります。よって旧規則機(5号機)は日毎に減少、限界まで残るのは番長3まど2のような、超絶アルティメット急の人気機種になると予想されます。マニアックな機種をお求めの方はお早めに。

 

 

■5号機の設定状況は?

 


設置期限の延長もあり、最近は5号機の再導入が行われることも珍しくありません。ホールによっては「新台入れ替え」の一環として扱われていることもあるようですが……肝心の設定状況はやはり厳しいと言っていいでしょう。

 

すでに6号機営業に大きく舵をきっているホールが大半ですから、高設定を掴むのであればそれに乗っかるのが先決でしょう。ですがホールに足を運ぶと5号機の稼働は依然良好です。

 

実際、6号機の高設定には目を見張る「安定感」という魅力はあります。しかし、一般のユーザーからすればその高設定を掴むことは困難、おそらくそれは打ち手自身も感じているのではないでしょうか? となれば、低設定覚悟で夢を見るというお金の使い方を選択……この思考は至極当然なのかもしれません。

 

 

もちろんゲーム性の発展も重要ではありますが、安くない身銭を投じて遊ぶという点で、リターン面のウェイトはそれを優に上回る……それがこの現状を招いている要因かと思います。

 

 

■今ホールにはお金がない!!


最後は少々暗い話です。パチスロファンにとっては厳しい内容となりますが、これを乗り切らないと明るい未来はやってきませんので……皆様も現実を知り、今一度考えてみてください。

 

新規則機が増えるにつれ、ホールの経済面は日に日に苦しい状況になっています。稼働率の低下のみならず、機種のコイン単価も低下、これまで以上にお金を回収しづらくなりました。また2022年の6号機時代に向け、現在各メーカーからはビッグタイトルのリリースが相次いでおり、入れ替え費用にも頭を抱える状況に。

 

少し古い話になりますが、4号機から5号機に移行した時の事を思い出してみてください。当時もかなり厳しい状況で、パチスロのシマには多くのベニヤ板が出現、噂ではベニヤ板屋がそこそこ儲かった……なんて皮肉な話もありました。

 

 

4号機から5号機への移行時(2006年〜2007年の店舗数推移)は、約1万4千店→1万3千店約1千店が閉店したと言われています。そして現在(2020年〜2021年途中の店舗数推移)は、約9千店→8千店と、同じく約1千店の閉店が報告されています。

 

ただ今回に関しては……以前より店舗数の分母が少ないこと、さらにまだ途中経過の情報であり、ここからさらに増加する見込みとなっています。

 

 

ホールにお金がないと当然ユーザーに還元ができず、還元がないとユーザーもホールに足を運ばない。時代の世紀末は非常に苦しい不のスパイラル、いらぬ無限ループに陥っている状況と言えます。

 


過熱するといつかは弾ける、今またそれが繰り返されようとしています。前回は5号機の発展で見事に復活を遂げる結果となりましたが、果たして次はどうなるのでしょうか? 今回は少々暗い話で締めることになりましたが、私も一人のパチスロファンとして、当然明るい未来を望んでいます。時代的にこれから様々な展開が繰り広げられることでしょう。そうですねぇ……次回以降はどうすればその明るい未来がやってくるのか? そんな話もしていければと考えております。

 

 

それではまた次回!!