魔窟チェロ家の宝物殿

人生のボタンを4回ほどかけ違えた結果、パチとスロの実機をうっかり550台ほど所有しているライター、貴方野チェロス。異様にモノが多すぎる彼の自宅を訪れた人々は皆、そこを『魔窟』だの『住居型ヴィレッジヴァンガード』だのと呼びたがる…。このブログでは、そんなチェロ家のその辺に転がっている奇妙なモノたちを、パチやスロの実機はもちろんのこと、本、CD、DVD、ゲームなど、ジャンルにこだわらず気の向くままに公開していくぞ! チェロ家へ遊びに来たような気持ちで、そっと覗いていただきたい♡ え、なにアンタ、手ぶらで来たのッ…!?(『歓迎』の旗を振りながら)

青年チェロス作のマル秘カタログ(後編)

2019/01/27

記事カテゴリ:ブログ

 

 

 

とつぜん

浅倉大介になりたくなり、

およそ24年前、

電子音楽打ち込みの

専門学校へ通っていた

20歳前後のチェロス。

 

その学校の

とあるデザイン系の授業で

作らされた課題が、

『商品カタログ』

の作製であった。

 

 

 

 

そんな課題を前にして

マジ本気のオレがこさえた作品が、

前回のブログでご紹介した

 

 

 

 

 

 

 

赤ちゃんデパート

 

だったわけだが、

今回はこの続きである。

 

 

 

 

 

表紙をヒラリとめくると

1ページ目、

冒頭のキャッチが

 

 

 

 

 

 

 

 

good bye 陣痛!

 

オレとしては、長渕の往年の名曲

『GOOD-BYE青春』にも通ずる、

美しくキャッチーな

ナイスフレーズだと思っていた。

 

あと、『赤ちゃんデパート』という

店舗コンセプトにもピッタリだ。

キャッチコピーを目にした電通の社長が、

名古屋までスカウトに来るかもと

夢想すらしていた……。

 

ええ、存分におびえてくださいッ!

 

 

 

 

 

 

 

商品カタログの赤ちゃんには、

それぞれ父方と母方の

職業や特徴が記されており、

育ちの良さや根っこの人柄に影響するため

値段も大きく変わってくる。

ここは、赤ちゃんの購入者が

最も熱心にチェックするポイントだ。

 

なお、ここに書かれた

父方の職業『吉田栄作』というのが、

なんとも時代を感じさせられて

同時に若干身震いする…。

 

そう、この時代の

イイ男代表といえば、

『吉田栄作』だったのである。

若い人は知らんかもしれんなぁ。

TV番組『マネーの虎』で

「ノーマネーでフィニッシュです」

とか言ってたあの人だ。

ちなみにオレは、

脳がトチ狂った親戚の叔母に

「吉田栄作になりなさい」

と、瞳孔が開いた瞳で突然言われ、

白いヘインズのTシャツとGパンを

プレゼントされたことがある。

 

ちなみに、その頃のオレの

普段着ファッションはというと、

初期LUNA SEAの舞台衣装と

ほぼ同じであった……。

 

 

 

 

 

 

 

今、自分がこさえているような

プロっぽい書き仕事とは違い、

「放送禁止ナニそれオイシイの?」

とばかりに、

ひとりよがりな職業差別や偏見も

ビュンビュン渦巻いている。

まさに、ド素人ならではの

インディーズ感が随所に散りばめられた、

末おそろしき作品といえよう。

 

とはいえ、だ。

『荒くれ者の男』『不良の女』

その間に生まれた子の値段が

そこそこ高めな

設定になっている点に注目。

 

この根拠は、

そんな感じのアカン環境で育った子が

逆境を跳ね除ける強さを得た結果、

ゆくゆくはデカい運送会社の社長になったり、

地方の政治家に上りつめたりする

大逆転パターンも少なくないためである。

性格がいいヤンキーや不良なら

決して嫌いではないオレの気質が、

チラ見されるポイントと言えよう。

 

 

 

 

 

 

 

コチラは

今月の目玉赤ちゃん。

 

このカタログ作製当時、

日本全国の統計で

最も多かった男の子の名前

『翔(しょう)』

を冠されたお子さんだ。

 

現品限りだそうである。

そりゃそうだ、人だもの……。

 

あ、もちろんこの

モデルの子の本名は

『翔』じゃないよ、たぶん!

 

 

 

 

 

 

 

届くまでどんな子かわからない

『ミステリー赤ちゃん』も…!!

 

赤ちゃんの後ろ姿の写真があったので、

「コレだ…!!」

と、心のおもむくまま作製。

 

もちろん、値段は格安!

おトクな赤ちゃん、カモンやッ…!!

 

 

 

 

 

 

そして最後のページに目をやると、

 

 

大特価コーナーが…!!

 

赤ちゃん雑誌に書かれていた、

『おふろでうんちする子・寝ない子・かむ子

 大きすぎる・小さい…でもみんなかわいいよ!』

という、神からの授かりもののようなキャッチを、

わけありセールの文言へかろやかに転用…!!

 

我ながら当時も、

このファインプレーには

惚れ惚れしたもんだ。

赤ちゃん雑誌ページの素材の良さを、

極力そのまま活かした作りになっている。

 

なお、この

『わけありセール赤ちゃん』の値段は、

 

 

よりどり3人30000円!

 

覚えにくい人は、

語呂合わせで

 

太陽の光サンサン(3、3)と

 

と覚えてネ♡

 

……って、やかましいわ!!

 

 

 

 

このどうかしてる脳みそが

およそ2年後、

全国津々浦々から

『エロマンガパンチ』

と呼ばれるようになるのだ。

どうにも感慨深いもんがあるな…。

 

 

 

 

そして心からどうでもええが、

ご注文はフリーダイヤル

 

0120-03-8181

(オサン バイバイ)

 

まで!

 

 

 

 

我ながらオレ、

社会という野へ放たれる前に、

バラードのように眠りについた方が

よかったのかもしれない。

 

 

 

 

 

 

ハーーーーーイッ!

カモン、イエスタデイ……!!