魔窟チェロ家の宝物殿

人生のボタンを4回ほどかけ違えた結果、パチとスロの実機をうっかり550台ほど所有しているライター、貴方野チェロス。異様にモノが多すぎる彼の自宅を訪れた人々は皆、そこを『魔窟』だの『住居型ヴィレッジヴァンガード』だのと呼びたがる…。このブログでは、そんなチェロ家のその辺に転がっている奇妙なモノたちを、パチやスロの実機はもちろんのこと、本、CD、DVD、ゲームなど、ジャンルにこだわらず気の向くままに公開していくぞ! チェロ家へ遊びに来たような気持ちで、そっと覗いていただきたい♡ え、なにアンタ、手ぶらで来たのッ…!?(『歓迎』の旗を振りながら)

呪われた巨人ファンは誰なのか…!?(後編)

2019/02/05

記事カテゴリ:ブログ

 

 

 

みなさん、

覚えておられますでしょうか?

 

このブログ、

本来の更新タイミングは

毎週月&木曜の午前6時

なんですよ。

でもね、もうアンタ、

全然守れてへんのね!

 

なんなら1回、

超絶さりげない技法で

飛ばしてるからね…!!

 

とはいえ、ですよ?

 

コイツの製作に費やさねばならぬ時間が

あまりにもギャラと見合ってないことで悩み、

だからって手を抜いたつまらん仕事なんて

フリーのライターが世に公表できるわけなく、

編集部からも「そりゃどうにもならぬ!」と

サジを投げられておったわけですよ。

 

オレはこの『ブログ』という泥沼に

興味本位で足を踏みれたことを悔やみつつ、

粛々と生きていくしかないのか、と

半ば諦めていたわけですよ……。

 

 

 

でもね、あったのよ!

 

ひとつだけ、

作品クオリティを落とさず、

ギャラに見あった仕事として

こなせる方法が!

 

それはね、

 

 

 

 

いい加減なことする

 

 

 

 

コレだァアアァアアッ!!

 

つまり、〆切や期限という

社会人として大事な部分を、

まぁ許される範囲でグダグダにし、

普通なら叱られそうな

ノリで進めりゃ

アラ不思議!

 

少ないギャラでもなんとなく、

相殺できてるような気分に

ちょっとだけなれるのだッ!!

 

コレ聞いて、

気分悪くする人もおるかもしれん。

こんなヤツぁ信用できんと、

顔をしかめる人もおるかもしれんよ。

だが、製作側が気分よく仕事すんのも

モノ作りにおいては実際のとこ、

バカにできん要素なんすよ。

そのクソ高いハードルを、

お金いらずでクリアできるなんて、

素晴らしくめでたいことだと

感じてほしいよねッ!!

 

てなわけで本日も、

横綱のごとく堂々と遅れがちな

我らがブログは、

宝・物・殿ッ!!

 

 

 

 

たしか、アレだ。

今回は前回の続きだったよな?

 

その漫画が、コチラ。

 

 

 

 

 

 

 

 

呪われた巨人ファン

   (城たけし・1986年・ひばり書房)

 

 

 

 

では、気になる物語の

あらすじを紹介しよう。

 

 

 

熱狂的巨人ファンの小学生・ひろしは、

後楽園球場(まだドームがない時代)で

巨人VS阪神戦を観戦して帰宅した。

彼が、たった今観戦してきたのは、

掛布のホームランで阪神が勝った試合。

だが、なぜか母は、

「巨人が淡口のホームランで

 逆転勝ちしてよかったね!」

などという。

 

まったく解せないままに

スポーツニュースで確認すると、

母の言うとおり巨人が逆転で大勝利。

「じゃあ、後楽園で見ていた僕は誰なんだい!?」

と、ヘンな動揺が止まらなくなるひろし…!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

自分の話を証明する手立てがなく、

観戦した日にスタジアムの隣の席で見ていた

オッサンの亡霊ともやがていろいろあって、

「僕は死人同然!」

というトンデモ妄想に囚われだす!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ついには、紙袋をかぶって登校し、

自らを「しろひです〜」と名乗りだす。

 

あああ、もう、

ノンストップ、奇行…!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

で、街の歯医者に

「死亡診断書を書いて!」

駆け込んで断られた帰り道、

ひろしは見ず知らずの女の子を

「ばぁ!!」

と意味もなく脅かすという、

情緒不安定にも程がある

通り魔っぷりを見せる。

 

が、その行動がその後、

予期せぬ展開に…!

 

 

 

 

 

 

結局、ひろしはその後、

 

 

 

 

 

しろひスタイルで自殺未遂

(じつは人形)を起こしたり、

 

 

 

 

 

斧でお父さんの囲碁盤を叩き割り

器用に碁石を並べ

「くたばれ父さん」

と書いたり、

 

 

 

 

 

碁盤っぽい模様の

お姉さんの服に

電車の中で碁石を落書きしたりと、

みるみるアカン方向へ加速していき、

ついには母に連れられ精神科を受診する。

 

そこで、判明した事実は、

読者の誰ひとり想像できない、

あまりに意外なものだった…!!

 

 

 

 

なんと、父への憧れが反抗期と重なり、

エディプスコンプレックスを発症。

阪神ファンである父への当てつけで、

ひろしはじつは阪神ファンなのに

偽って巨人ファンを名乗っており、

そもそも問題の試合の日だって

阪神ファン側のアルプススタンドで

試合を観戦しており、

そのせいで錯覚とウソが交錯して……って、

 

 

 

 

 

あああああああああ!!

 

もう書いてて

ワケわかんないッ!!

 

 

 

 

 

でもね、コレはオレの説明が

ヘタなんじゃないんだよ…。

 

 

 

 

 

致命的に漫画が

ヘタなんですッ!!!!!

 

 

 

 

 

さらに物語は続く。

 

そこに再び通りかかる

例の見ず知らずの女の子。

その娘が、たまたま碁盤模様の

ワンピースを着ていたせいで、

 

 

マジックで碁石を落書きしたい

衝動が抑えられなくなり、

その子を変質者よろしく

「わァい」

と追いかけ回してたら、

なんと女の子、

 

 

シャレにならんほど

車にひかれるッ…!!

 

 

 

 

完全に死んだと思い

現場から逃げるひろしだが、

その日の夜から

「私をひき逃げした車の

 ナンバーを教えなさいよ…」

と、妙にしっかりしたことを

訴える女の子の亡霊に悩まされ、

 

 

 

ついには彼女の生首に

追っかけ回されるひろし!!

 

で、ドブ川に落っこちて

超絶大ケガを負う

ハメにおちいるのだが、

 

 

お父さんから輸血してもらったことで

父への反抗心ズサーーッと消える!

 

 

 

結局、車にひかれた女の子も

シャレにならん重傷は負ったものの

じつは死んでなかったことが判明し、

ひき逃げした車のナンバーを

車椅子の彼女にそっと教えて、

なんかしらんが

ハッピーエンド。

 

 

 

 

 

 

ああ、疲れた……。

 

 

 

 

何度読んでも、

さっぱり意味がわからないんだから、

ストーリーを解説したところで

みんなが理解できるハズないんだよなぁ。

 

てかオレ、

ホント毎回読むたびわかんなすぎて、

読んでるうちにもしや

オレが何かに呪われてんちゃうかと

不安になってくるんだが、

もし何かに

呪われてるとしたらコレ、

完全に

描いた先生の方だよな……。

 

 

 

 

たけし先生がその後、

なんなら今も、

幸せでおられることを

心からお祈りいたします。

 

 

 

 

カカッカッカカ、

カモン、イエスタデイ……!!