魔窟チェロ家の宝物殿

人生のボタンを4回ほどかけ違えた結果、パチとスロの実機をうっかり550台ほど所有しているライター、貴方野チェロス。異様にモノが多すぎる彼の自宅を訪れた人々は皆、そこを『魔窟』だの『住居型ヴィレッジヴァンガード』だのと呼びたがる…。このブログでは、そんなチェロ家のその辺に転がっている奇妙なモノたちを、パチやスロの実機はもちろんのこと、本、CD、DVD、ゲームなど、ジャンルにこだわらず気の向くままに公開していくぞ! チェロ家へ遊びに来たような気持ちで、そっと覗いていただきたい♡ え、なにアンタ、手ぶらで来たのッ…!?(『歓迎』の旗を振りながら)

2018年12月27日

2018/12/27

記事カテゴリ:ブログ

 

 

 

いやはや、

この年末はよぅけ書いたなぁ…。

 

オレが名古屋弁を炸裂させてるってことは、

マジ、ココロからそう思ってるっつーことよ。

 

そういや、このブログも一時、

更新でけへんくなったからね!

こんなしょうもないもん書いてたら、

編集者からマジギレされそうなぐらい

〆切に追い詰められてたからさ…。

アレこそ、リアルぞねッ!!(急に土佐弁)

 

 

 

で、その中のひとつが、

12月26日に発売された

『パチンコ必勝ガイドCLASSIC Vol.6』

誌上にしたためた、

『昭和平成・パチンコ物語(すと〜りぃ)徹底大研究!!』

っていう特集だったのよ。

 

 

 

 

 

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漫画やVシネマなど、

様々なジャンルで描かれる

『パチンコのドラマ』を、

パチドラママニアを自称するチェロスが紹介。

 

でもって、

店員の接客がマニュアル化され、

常連客同士の交流も薄くなったことで、

イマドキどんどん減りつつある、

ホール内を舞台に巻き起こる

ドラマチックなできごとよ、もう一度!

ドラマチックなパチンコ台、出てこいやッ!!

といった内容なわけだが、

その中で紹介したとある映画作品

今回のチェロ家のお宝とさせていただきたい。

 

 

 

 

この作品のカオスっぷりというか、

歴代全映画史を紐解いても

稀に見るヤバさを語るには、

あの誌面じゃ全くと言っていいほど

文字数が足らんかったからね…。

 

ただ、本編の映像を出すのは控えようと思う。

ゆえに、みんなにちゃんと届くか不安だが、

ま、届かなくたって全然

問題ないっちゃないんで、

あまり考えずに進めていきたいと思う!

イェイ!!

 

 

 

 

この作品は、手元のわずかな資料によると

2001年前後に日本で制作され、その数年後に

どこかよくわからん地域でリリースされたらしい。

 

 

 

 

 

 

 

Pachinko …and everyone’s happy

 

謎多きインドネシア人青年

ハリー・スハヤルディ氏が監督をつとめる、

クソまじめに(するつもりで)

作られたと思われる映画である。

 

 

 

 

 

ジャケットの裏にはこんな値札と

謎の紙切れが入っていた。

このムードからしても、

日本で売られていたものじゃ

100%ないとわかる。

レアものであることは間違いない…。

 

 

 

このジャケットから醸し出される、

ヤバげな雰囲気が伝わるだろうか?

ちなみに、ジャケットの女は

ヒロイン役の日本人・マキ。

なかなかのイケメンな男は、

コイツが監督兼俳優のスハヤルディ氏、

その人である…。

この時点でなかなかのカオスっぷりだが、

ここではまだあえて多くは語らぬ。

 

正直、2度と観ないつもりだったんだが、

このブログのためやむなく再生してみよう。

 

初めて観た時は

まさかの2枚組で大作の予感がしたが、

 

 

1枚目は46分、

2枚目は26分で

普通に終わる。

 

そもそも、再生したらDVDですらなく、

PCで再生する系の動画ファイルだった……。

えーーーーい、考えたら負けだッ!!

 

 

 

 

まず冒頭。

本編がはじまる前に

ライオンガオーーッみたいなノリの、

映画配給会社か何かわからんが

謎の映像が入る。

 

それが、

 

 

 

 

 

インドネシア人っぽい青年が

ニワトリの頭をなでると、

嘘みたいなマヌケな声で

コケーーッと鳴く

 

という、呪いのビデオみたいな

シュールを超越したムービーでね…。

 

まともな教育を受けてきた人なら、

ここで早くも視聴をためらうかもしれない。

あとこの青年、75%ぐらいの確率で

監督のスハヤルディの可能性も…?

 

 

 

 

さて、映画の本編は、

とある日本人女性が

芸者の化粧をするシーンから始まる。

 

そして、このナレーション。

 

 

 

家族というものは、

真冬の吹雪の中の

暖炉のようなものです。

 

そこで私たちは、

ぬくもりや安心をおぼえます。

 

けれど、時にそれは棘となって

私たちを傷つけます。

 

 

 

ハイ、以上!

 

つまるところ、

監督のスハヤルディ青年が

この映画で描きたかった世界観は

こういうことっす。

 

開始から1分20秒で

この映画が理想とするあらすじは

すべて語ってしまったのでね。

 

こっからは、

現実的にゃどんな流れで

この映画が進行していくのかを

ざーーーっとダイジェストで

紹介していきますわ。

 

正直、早くもしんどいんです、

ええ……。

 

 

 

 

 

介護老人ホームで

ムリヤリメシを食わされる老婆。

 

バックで流れるBGMがデカすぎて

何をしゃべってんだかほぼ聞き取れない。

 

突然、押入れでエロビデオ見ながら

オナニーする見知らぬおっさん!

すると彼、画面上に何かを発見……!?

 

ヒロインのマキ、

まさかの初手からAV出演!!

ああっという間にご近所の噂に…。

 

なぜかここで

さっきAV見てたオッサンが、

女子高生の脱ぎたてパンティを

道端で購入するシーンが入るけど、

もういちいち

気にするのはヤメとこう…。

 

 

 

自分が出演したAVを

母・ルミから突きつけられ

猛烈に責められるマキ。

 

そこに、おばあちゃん帰宅。

さらに、母の付き合ってるオトコも帰宅。

どうやら、マキの父は

とうに死んでいるらしい。

全員が同時に喋りすぎて

何がなんだかよくわからんが、

とにかく漠然とめんどくさいことに。

 

すると、シーンが変わると

巨匠・スハヤルディ青年が、

マキの彼氏役でユラリと登場!

超絶たどたどしい日本語での

台詞回しに愕然とするが、

ムダにディープなキスと

乳揉みだけはものすごい熱演!!

 

それでなぜ出たがった、オマエは……?

 

 

 

ハイ、ここで待ってました!

開始から36分35秒。

ついにパチンコ台出てくる!!

機種は名機『CRギンギラパラダイス』

ホールでギンパラ打つおばあちゃん。

全然当たらずイラついて、

ブチキレながら台ドツきまくり…!!

で、店員に追い出されるおばあちゃんを

母とマキが謝って引き取りにやってくる。

38分00秒。

パチンコのシーン終わり。

 

 

 

 

 

で、パチンコ台

2度と出てこない…!!

 

 

 

 

 

信じがたいが、

コレが悲しい現実なのである。

 

 

 

ふと我にかえると、知らんうちに

マキの家族に紹介されているスハヤルディ。

すると、あんだけ仲悪かった家族が

特になんていう理由もないまま

あっという間に夜ごと

ダンスパーティーにふける

仲良しファミリーに!

マジか、スハヤルディ…!?

大丈夫か、スハヤルディ…!?

 

コレさぁ、単にスハヤルディが

日本でしたかったことを

カメラの前でやって、

遊んでるだけちゃうか…!?

 

ここでDISC1、

マジで幻影かと疑ったが、

何の前触れも余韻もなく

おごそかに終了……。

 

 

 

 

この後、DISC2からは

誰も予想だにできぬ展開へ…!!

 

そして、世界の映画史に刻まれる

観る人すべての予想を裏切った

衝撃のクライマックスシーンとは!?

 

おそらく、

アナタの常識が変わる……!!

 

 

 

 

 

後編へつづく。

 

カッカカカカカ、

カモン、イエスタデイ……!!