2020/06/01
酔おうとしたがほとんど酔えなかった。ならば食おうとカレー用のスプーンを握りしめたが、たった2杯しか食えなかった。
私に対する評価は高い、両親や祖父母に続く、ドラフトで言えば6位ぐらいの評価を受けているに違いないと安閑としていた私がバカだった。いざ蓋を開けてみれば、久しぶりに会った隣人の息子は私の顔を見るなりおびえ始め、ついには号泣。キッチンの奥から、2度と出てくることはなかった。
マネージャーではない。チャレンジャーでも炊飯ジャーでもない。昨年のクリスマスに、お尻に「ジャー」が付く戦隊モノのおもちゃをプレゼントした際に見せた、あの笑顔は何だったのか。「トムラさんはいい人だ」、私からのプレゼントを手につぶやいたという、そのひと言は一体何だったのか…。
もがき苦しみながら新鬼武者の天井を目指し、念願叶ってようやく天井に手が届いたにもかかわらず、上乗せなしの2話で終了…。あの時に心の中で流れたブルースとよく似た曲を聴きながら、やけに塩っ辛いハムをつまんでいると、それまで息子につきっきりだった母親が戻ってきた。
「トムラさんを好きになりたいとは思ってる。今日より明日、明日よりあさっての方が好きになってるとは思うけど、今はまだ気持ちがついていかないんだって」
末は詩人か作詞家か。キラリと光る才能が垣間見えたのは何よりだが、要するに今現在私のことは…。
今の今まで、女子はともかく男子に好かれたいと思って事を起こしたことなど一度としてない。しかし、このままじゃ終われない。嫌われたまま終わらせぬために、できることからやっていこう。まずは次回のピロートークこそ、午前8時の更新に遅れぬよう頑張らねば。
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